高齢者がサービスを提供する場

高齢者になると、どちらかというとサービスを利用することが多いと思います。
しかし、高齢者はサービスを受けるだけではありません。
高齢者がサービスの提供者側になることもあります。
中でも有名なものとして、シルバー人材センターが挙げられます。
シルバー人材センターは、働くことを通じて高齢者が生きがいを得ることを目的に設置された団体で、原則各市区町村に設置されています。
シルバー人材センターに仕事を依頼すると、会員である高齢者が仕事先に出向き、仕事を遂行するのです。

シルバー人材センターで請け負う仕事は多岐に渡ります。
草取り、剪定、事務作業、ふすまの張替え、大工仕事、建物管理、育児サービスなど様々です。
仕事の依頼に応じて、会員の中で適した人材が派遣されます。
現役時代の専門技術を活かすこともできるでしょう。
シルバー人材センターによっては、パソコン講習やハウスクリーニングの講習など、仕事上必要なスキルを身につける機会も用意されています。
今現在資格を持っていない人でも、資格を取得することで仕事の幅が広がる可能性が高いのです。

シルバー人材センターでは主に高齢者がサービスの提供者となります。
ひとつ注意しなければならないのが収入でしょう。
シルバー人材センターは、あくまで「高齢者の生きがいづくり」を目的にしています。
そのため一定した収入の保証はなく、金額もあまり大きな額を稼ぐことができるわけではありません。
金銭的な面では、あまり期待しすぎないようにしましょう。